福井ゆかりのアーティストが出演する「ちょっと素敵な音楽会」(福井新聞社主催、北陸電力協賛)に、2020年9月から福井新聞風の森事業団が参画しています。福井新聞社風の森ホールを会場に開かれるバラエティー豊かな音楽会は、地方文化の発信源です。
【記事 2024年5月19日付】
福井新聞社のちょっと素敵(すてき)な音楽会(福井新聞風の森事業団共催)が17日夜、本社・風の森ホールで開かれた。芸歴60年を超える長唄、三味線の芳村竹世志(たけよし)(本名・長沼慶江)さん(坂井市)と門弟が江戸小唄と長唄を披露し、粋で艶やかな音色を響かせた。
竹世志さんは20代で長唄と三味線を始め、人間国宝の故七代目芳村伊十郎さんに芸名を授かった。
竹世志さんの下で10年以上学ぶ坂井市と福井市の門弟9人による長唄「新曲浦島」で幕開け。竹世志さんと門弟が1人ずつ、遊郭に身を置く女性の切ない女心や花火などを題材にした江戸小唄を奏でた。芸妓(げいぎ)が座敷であいさつ代わりに披露する「お座付き三下(さんさが)り さわぎ」を全員で演奏し締めくくった。