◆北陸現代詩人賞

福井、石川、富山の北陸3県在住並びに出身の詩人たちの活動を盛り上げ、現代詩の普及発展を図ろうと2002年に創設された賞です。2年に回開かれます。

【記事 2025年3月7日付】福井、石川、富山3県ゆかりの詩人の優れた詩集・詩論に贈られる第17回北陸現代詩人賞(同賞実行委員会、福井新聞社主催、福井新聞風の森事業団共催)が6日発表され、大賞の詩人賞は関章人さん(87)=あわら市=の詩論「ふくいの戦後詩断章―南信雄 岡崎純 中野重治 中野鈴子―」(土曜美術社出版販売)に決まった。詩論が大賞に選ばれるのは初めて。
奨励賞には村田はるせさん(61)=富山県=の詩集「気配」(エディション・エフ)、勝山市出身の柾(まさき)あずささん(73)=福岡県=の詩集「来年の春」(自費出版)が入った。
北陸現代詩人賞は、北陸初の本格的な現代詩の賞として2002年に創設。今回は昨年末までの2年間に刊行された12作の応募があった。
選考会は5日夜に福井市内で開かれ、坂井市出身の現代詩作家で日本芸術院会員の荒川洋治さん(東京都)、南越前町の詩人今村秀子さん、福井市の山岳エッセイストの増永迪男さんが候補作を吟味した。
詩人賞の「ふくいの戦後詩断章」について、荒川さんは「南信雄、岡崎純など福井で活躍した詩人と、中野重治、中野鈴子の文学活動を克明に描き出した詩論。福井叙情詩の歴史を語る上で欠かせない、貴重な一冊」と講評した。
贈賞式は5月31日に福井新聞社・プレス21で行われる。

 

 

 【記事 2025年6月1日付】 福井、石川、富山3県ゆかりの詩人の優れた詩集・詩論を顕彰する第17回北陸現代詩人賞(同賞実行委員会、福井新聞社主催、福井新聞風の森事業団共催)の贈賞式が31日、福井新聞社・プレス21で行われた。大賞の詩人賞に選ばれた関章人さん(87)=あわら市、奨励賞の村田はるせさん(61)=富山県=と勝山市出身の柾(まさき)あずささん(73)=福岡市=を表彰した。
選考した坂井市出身の現代詩作家の荒川洋治さん、詩人の今村秀子さん=南越前町、山岳エッセイストで実行委員長の増永迪男さん=福井市=が賞状を手渡し、福井新聞社の吉田真士社長がトロフィーを贈った。
荒川さんは講評で、詩論として初めて大賞を受賞した関さんの「ふくいの戦後詩断章-南信雄 岡崎純 中野重治 中野鈴子-」について「随想的なものと批評的なものがうまく溶け合っている」と称賛。フランス語圏のアフリカ文学の研究もしている村田さんの初めての詩集「気配」は「趣向も書き方も新しく、言葉も力強くて感動した」と述べ、勝山の自然や家族のことを紡いだ柾さんの第3詩集「来年の春」については「深みのある日常の世界が広がっている」と語った。
関さんは、受賞作の執筆のきっかけや登場する詩人たちとの思い出を振り返り、「周りの人たちに恵まれた」と感謝した。
北陸現代詩人賞は隔年開催。昨年末までの2年間に刊行された12点から選んだ。