【記事 2024年9月29日付】
茶道の県内各流派が集う第76回煎抹各流大茶会(県茶道連盟和光会、福井新聞社主催、福井新聞風の森事業団共催)は28日、福井新聞社・風の森ゾーンで始まった。来場者は秋らしさを演出した会場で茶の香りを楽しみ、優雅なひとときを過ごした。
これまで春に屋外で開催していたが、今年から秋の屋内開催に変更。2日間にわたって和光会に加盟する13流派が参加する。
初日は6流派が茶席を設けた。朱傘を立て、季節の草花を飾るなどして演出。茶席の「亭主」は整然とした所作で煎茶や抹茶のお点前を披露し、和菓子とともに振る舞った。
小笠原流煎茶道福井県支部は落ち着いた色合いの秋明菊やフジバカマを生け、茶席を彩った。三田村窓光(そうこ)代表は「初めての室内開催で戸惑いもあったが、いい席をつくれてよかった」と笑顔で話した。同支部で稽古する小学生のきょうだいも参加し、来場者をもてなした。